赤身のおいしさを追求。「土佐あかうし」とは

土佐あかうしは、日本在来種、いわゆる和牛の4品種のなかの「褐毛和種」に属する希少種。
「サシ」と呼ばれる脂肪分を控えめにして、赤身のおいしさを追求し続けている土佐あかうしは、今最も注目したい和牛のひとつだ。

国内和牛の0.15%しかいない、超希少な品種

日本には「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」という4つの和牛の品種が存在する。土佐あかうしはこの「褐毛和種」に含まれ、褐毛種高知系という高知県だけで飼育されている高知県独自の和牛で、国内の和牛約177万頭のうちの2700頭あまりの0.15%しかいない、とても希少な品種だ。
褐毛和種のほとんどは熊本系で、熊本系の褐毛牛は体全体が褐色の毛で覆われているのに対して、高知系の土佐あかうしは、鼻や目の周囲、まつげ、尾っぽや蹄などが黒く、やわらかい雰囲気を醸し出していることから、「かわいい」と評判だ。
ちなみに、人懐っこく温和な雰囲気を醸し出しているのは主に雌牛で、雄牛は体も大きく気性も荒い。

上質で希少なブランド牛「土佐あかうし」

明治時代には使役牛として飼養されていた褐毛牛が、昭和30年代ごろから肉用に育てられるようになり、肉質と繁殖性、育てやすさに特に注力した改良を日々続けている。高知県内の牛のみを掛け合わせて改良を行っているため、増殖はなかなか難しい。

土佐あかうしの特徴は、サシの量を控えめにし、細かなサシの入った肉質の良い赤身だ。赤身にはしっかりと旨味があり、程よいサシには独特の風味があって、脂っこさを感じない。
品種改良だけでなく、生育環境にも細部にまでこだわっていることで、上質な牛肉に育っていく。大豆の皮やとうもろこし、ぬかなどを配合した飼料を手作業で給餌し、出荷までの約27カ月の期間は、一頭一頭に名前を付けて愛情をもって育てている。牛の細部にまで目を配ることで徹底した健康管理を行うことができ、愛情をもって触れ合うことで、牛にストレスを与えない。上質な飼料とストレスのない生育環境によって、土佐あかうしの芳醇な旨みは育っていく。

このように手間ひまをかけて育て上げた土佐あかうしは、もともとの頭数の少なさもさることながら、年間の出荷量は約500頭程度しかない。市場への供給量は少ないが、赤身の旨さが特徴的な牛肉を全国の方々に知ってもらいたい。その想いから、「土佐あかうし」というブランド牛が誕生した。

近年の赤身牛ブーム。赤身牛は食べても太らない?!

近年、牛の赤身肉がブームだ。昔はサシが網目状に入った「霜降り牛」の人気が圧倒的だったが、ここ数年はダイエットにぴったりの肉として、赤身の牛肉に注目が集まっている。
牛肉の赤身はタンパク質を主成分とし、L-カルニチンの含有量が豊富だ。タンパク質を摂取することで筋肉量が増えて代謝がアップし、L-カルニチンは脂肪の代謝に必要不可欠な物質ということで、単純に脂分が多い霜降り牛が苦手になった方に限らず、ダイエットをしたい方やヘルシー志向の方に人気が出ている。

赤身の旨さがこだわりの土佐あかうし。ヘルシー志向の赤身肉愛好家の方だけでなく、赤身肉のおいしさをこれから体感したいという方にもぜひ一度味わっていただきたい。もちろん、希少性の高さから興味関心を持った肉好きの方もどうぞ。

土佐あかうしをはじめとする、奈半利町産の肉「奈半利ゆず豚」「米ヶ岡鶏」を、フードアクティビストとして各方面で活躍されている松浦達也さんにご紹介いただいた「なはりの肉ドリル」では、おすすめの調理法なども紹介中。

 

なはりの肉ドリル(https://furusato-nahari.com/features/nahari-meat/)